今回は、2025年12月に日系の人材派遣会社から外資系総合人材派遣会社へ転職を成功させた私の体験談をお話しします。 「今の環境のままでいいのか?」「30代でスキルチェンジは可能なのか?」 そんな悩みを持つ同世代のエンジニアに向けて、私の転職のきっかけ、戦略、そして外資系のリアルを包み隠さずお伝えします。
目次
1. 自己紹介:30代ITインフラエンジニアとしての歩み
まずは、この記事を書いている私の背景を簡単に紹介します。
- 名前: ゆうと(30代・男性)
- 専門領域: ITインフラエンジニア(NW/サーバ/クラウド/ミドルウェア)
- 保有資格: CCNP ENCOR, AWS-SAA, LPIC-2
- キャリアの歩み: 発達関連の介護士 ➡ NW運用保守(オペレータ) ➡ NW/クラウド/サーバ/ミドルウェア設計構築
- キャリアの現在地: 2025年12月より日系の人材派遣会社(派遣契約/正社員待遇)から外資系総合人材派遣会社(派遣契約/正社員待遇)へ転職しました。
2. なぜ今、2025年に動いたのか?(転職のきっかけ)
私が今回転職に踏み切った理由は大きく2つあります。
- 市場価値の確認: 自分の培ってきたスキルが、外の世界でどう評価されるのか知りたかった。
- 「働き方」の検証: 従来のSES契約や派遣契約に縛られない、より自分に適した働き方を探したかった。
3. 転職を決意した背景:現場での「違和感」と「不信感」
転職を決めたのは、綺麗事だけではありません。前職で感じていた「強い不信感」が最大のトリガーでした。
- キャリアの不一致: 設計構築を希望しているのに、紹介されるのは運用保守ばかり。
- 強引な営業: 私の意向を無視し、面談で無理やり望まない案件を押し付けようとする姿勢。
- 評価の不平等: 運用保守の枠を超えて設計構築まで完遂しても、評価(給与)には一切反映されなかった。
- 会社の不誠実さ: 理由不明の商流ダウンや、実績に見合わない微々たる昇給。「この会社を信用していいのか?」という疑問が拭えなくなりました。
4. 2025年の転職軸:譲れなかった3つのポイント
2025年の市場動向を踏まえ、以下の3点を「絶対に譲れない軸」として定めました。
- スキルの拡張(モダン化) これまでのNW/サーバ経験を活かしつつ、クラウド環境でのIaC(Terraformなど)やコンテナ技術(Docker/Kubernetes)に携われる環境。
- 適切な対価(給与面) 「やった分だけ評価される」透明性のある給与体系。
- 安定した基盤(福利厚生) 休日数や基本的な保険制度がしっかり整っていること。
5. 転職戦略:ハイクラス媒体とスキルの「再定義」
私が今回のハイクラス転職を成功させたポイントは2つあります。
① ポータブルスキルの再定義と資料活用
「クラウドをやりたい」と言うだけでなく、「クラウドを最適に扱うために、NWやサーバの低レイヤーから運用保守・設計構築まで一貫して経験してきた」と、今までのキャリアすべてを戦略的にストーリー化しました。
💡ここがポイント
- 職務経歴書: 前職の人材派遣会社が使っていた高品質なスキルシートをベースに作成。
- 面接対策: 前職の「職場見学」で受けたアドバイスをもとに自分の強みをストーリー形式でアピールしました。
- エージェントと連携: エージェントに応募企業がどういった人材を望んでいるかを伺ってもらいました。また、しっかり自分の意見を言うようにしました。
② 活用媒体:JACリクルートメント 『リベ大』でも推奨されていた「JAC Recruitment」を初めて活用しましたが、今回の年収アップはここなしではあり得ませんでした。
- 担当者の質が違う: 各企業専任の担当者がつくため、情報の解像度が非常に高いです。
- 外資への道が開けた: 自分ひとりでは選択肢になかった「外資系企業」というカードを提示してくれたのが彼らでした。
- 年収交渉に強い: 私の代わりに企業側とバチバチに年収交渉をしてくれました(笑)。
30代でハイクラスや外資を目指すなら、登録しておいて損はないエージェントです。
6. 転職の経過
基本的にPMやITコンサルは希望せず、「ITインフラエンジニア」として働きたいという軸で探していました。
選考企業と感想
① Web系IT会社の情報システム部門
- 感想: AIを活用して運用保守業務を代替しようとしており、なおかつ環境もK8sやGoogle Cloudなど希望していたものがあった。非常に魅力的だった。
② 外資系総合人材派遣会社(入社決定)
- 感想: LinkedIn等でよく見かける会社。PMでの募集が多いイメージだったが、ITインフラエンジニアとしての募集もあった。
- 決め手: 人事担当者が私のスキルを評価してくれ、「年収を高くしたい!」という希望に対して前向きに動いてくれたこと。
